本件は最初は弁護士に付いてもらっていた。
「警察官が犯行を認めている?」
「その録音がある?」
それなら行ける!と引き受けてくれた。まずは所轄署に事実関係を照会してくれた。
「そのような事実はありません」との回答であった。当然であり、この道は一筋縄ではいかないと感じた。
最初は威勢が良かったが、だんだんと疎遠になっていった。
そして、警察側につくような態度となった。しばし口論に。そして、弁護士バッチを離さなければならなくなるかもしれないので、引かせてほしいと要請された。
即答は避けたが、一合目までは一緒に登ってきたが、ここからは実質的に単独で挑むことになった。
警察官の証言は得ているものの、新たな証拠を得るのは難航した。
しかし、権利は可能な限り行使した。苦情申し立てもその一つ。
手応えはあった。相手は嘘をついているのである。警察官は犯人を追い詰めるのは得意であるが、自身の防御には脇が甘い点もあった。
組織犯罪の場合、全てに嘘を徹底させるのは難しい。個人犯罪と違い、ボロが出やすいのだ。案外、本当の事をしゃべってしまう警察官もいた。
そうして得られた証拠から、検察庁に告訴状を提
出した。
検察庁は非常に嫌がった。出来れば取り下げてくれ!を連発した。
当然、警察寄りである。その検察官を困らせたのが、先に述べた警察官の失言であった。いくら庇っても、急所をしゃべられたら台無しだ。
二合目からは苦難の連続ではあったが、相手のミスに乗じてなんとか乗り切ってきた。
警察、検察の幹部が離脱していった。権利は可能な限り駆使し、その都度、相手の証言と辻褄の合わない書面が証拠として登山用具となってくれた。
紆余曲折はあったが、最高検がこれらの犯罪を認めてくれた。ここまでで、ようやく5合目。
この成果は行政書士が驚かれた。一人でよくやったと。
しかし、別の行政書士はここで立ち止まるのが、あなたのためには良いとアドバイスしてくれた。
この先は険しいぞ!という警告である。
同意できることでもあった。
立ち止まって考えたほうが良いと。確かに西脇知事も動きがない。そのほうが良いと経験から考えておられるのかもしれない。
畝本検事総長も下山されるようだ。一緒に下山するかどうかは、もう少し考えたい。