警察は被害届を出ささない。
ゆうちょ銀行は、こちらも協力はしてくれなかった。
通帳が揉み消されたのである。もともと預金の出し入れの少ない定額定期預金通帳。それが狙われたのだ。
通帳番号が分からなければ名義で追跡ができる。どこで不正に解約されたのかは分かるはずなのである。そうした情報を、ゆうちょ銀行は伏せてしまった。
不正解約がバレれば、その取り扱い者は処分されるだろう。預金の保証もしなければならない。
それらから逃れるために、預金通帳が存在しないことにされたのである。ゆうちょ銀行と〇〇貯金事務センターが手を組んで。
八方塞がりの状況に追い込まれてしまった。